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TRD Vitzchallenge Rd.4 in 長野
イベントレポート

梅雨明けの信州を舞台に熱戦。

オープン・チャレンジクラスとも初夏の日差しを受けながらの白熱したSSアタック!

2005年7月17日(日)、『TRDヴィッツチャレンジRd.4in長野』は長野県菅平周辺を中心に開催された。当日は昨日までの梅雨空が嘘のように朝から天気が良く、温度はうなぎ上りに上昇し、真夏の決戦にふさわしい様相を呈していた。

今回のラウンドでは、過去に地方ラリー選手権などにも使用されたターマック林道と、峰の原のスキー場内を貸し切ってのグラベルコース、そして全日本ダートトライアル選手権も開催されるダートコース場『スポーツランド信州』の3つのステージがSSとして用意された。

また前日には、スポーツランド信州を使用してのラリー講習会が開かれ、『初心者のためのペースノート講習』や『SSラリーのルール解説』や、『オープンクラス上位選手によるチャレンジクラスエントラントへの同乗講習』など、座学・実技ともに内容充実の講習が行われたほか、当日のヴィッツチャレンジ終了後には、有志による『ヴィッツチャレンジ懇親会』が開かれ、ヴィッツチャレンジの参加者・オフィシャル・オーガナイザーなど総勢80名以上が一堂に集まり、ラリー談義に花を咲かせていた。

イベントデータ
主催 チームプロクルーズ(T-PROCREWS)
開催日 2005年7月17日(日)
開催エリア 長野県菅平−松代周辺120km
スタート会場 峰の原スキー場駐車場
サービスパーク スポーツランド信州
ゴール会場 松代ロイヤルホテル
セクション数 2
SS本数 6本
総走行距離 約120km
参加台数 56台(オープンクラス22台、チャレンジクラス34台)
完走台数 53台
当日の取材媒体
株式会社 芸文社 プレイドライブ モータースポーツ誌 8月1日発売号
株式会社三栄書房 ザッカー 一般自動車誌 9月発売号
★★★★★★★★

まもなくスタート!

今年度からは50台以上の参加台数を集め大盛況のうちに開催されているTRDヴィッツチャレンジシリーズは、ちょうど折り返し点となるRd.4in長野を迎え、スタート地点の菅平高原スキー場には今回も56台の参加を集めた。
第1レグ1st.セクションは、峰の原スキー場をラウンドするエリアに設定されており、スペシャルステージ(SS)が4本実施されるレイアウトになっている。
早朝から会場に集まったエントラントのスケジュールは、まず競技開始前にコースレキを行い、終了後に受付〜車検〜ブリーフィングをこなしていく。毎回、このブリーフィングでは標識やスタートシグナルの説明などが親切に行われるが、これによって入門者や初参加のエントラントは、安心して競技をスタートすることができるようだ。これはヴィッツチャレンジが初心者ラリーイベントとしての役割を果たしているといえよう。

学生の夏休み入りの時期と重なり、スポーツ合宿などで訪れている学生も興味深そうに会場を眺める中、9:00よりセレモニースタートが始まる。

 

SS1

チャレンジクラス表彰セレモニースタート後、エントラントはSS1峰の原スキー場へと向かう。このSSはスキー場の駐車スペースを利用した広場セクションと、林道を組み合わせたグラベルコースで構成されており、SS2の林道へ向かう前の肩慣らし!?ともいえる。
SS1はオープンクラスはベテラン鷲尾/赤木組、チャレンジクラスでは目下シリーズポイントリーダーの鎌野/岩崎組がトップ。以下、高木/太田組、毛受/赤木組と続く。

SS1を終了した競技車両は大笹街道を一度下りSS2の林道へとルートを取る。

SS2

SS2は峰の原スキー場へと向かう林道に設定されている。
この林道はかつてはグラベルコースであったが、数年前に完全舗装化がされた。
オープンクラスはSS1でトップを取った鷲尾組が2番手以降に2秒の差をつけてのダントツトップを奪取。
チャレンジクラスは早津/吉田組と平石/清島組がわずか0.4秒差でトップタイムを争うせめぎ合いの展開となった。

SS3・4

SS3・SS4はSS1・2を周回するルート。1本目よりも各車タイムをあげてくるが、鷲尾組はSS4で痛恨のスピンをし、10秒近いロスとなってしまった。
SS4終了後、やや長めのトランスポートを経て、競技の舞台はスポーツランド信州へと移る。

サービスパーク

サービスパークにもなっているスポーツランド信州に選手たちが到着する頃には気温もさらに上がり、標高がある同会場でも30℃を上回る気候となった。スポーツランド信州でのコースレキおよび、リグループをこなしたエントラントは、用意された昼食を思い思いの場所で取りながらもSSコース攻略の話に余念がない。

SS5

約60分のサービスを経て、いよいよSS5がスタート。
昨日の練習走行でウエットだった路面は、SSスタート時には少し埃が立つようになる絶好のドライ路面。
オープンクラスでは地元長野勢の岩波/楯岩組がトップ、元全日本ダートラ選手の小泉/飯泉組が僅差で続く。チャレンジクラスでは松岡/清水組が他を1秒近く離す快走をみせる。

SS6

SS6はSS5のリピート。オープンクラスではSS5はじめ各所で好タイムを取っていた斉藤/遠山組がラストSSを制した。チャレンジクラスは松岡/清水組が何とSS5・6と連続トップ。リザルトも上位へと食い込むジャンプアップを見せた。
すべての競技を終了した参加者は、ルート途中で行われていた夏祭りを横目で見ながら、ゴール会場「松代ロイヤルホテル」へと移動となる。

★★★★★★★★

表彰式

表彰式までの時間は、会場の大型スクリーンにて、先だって放送された「Rd.1in千葉」のTV番組放映と、「TRDドライバーズミーティング」(FMラジオ番組:今回の競技長高杉哲也氏出演)を流すなどされていた。また、表彰式に先立ち、ゲストに新型Vitzの柴原チーフエンジニアが紹介され、しかも今回のヴィッツチャレンジに体験参加されていたというコメントに、場内にはどよめきと拍手が起こった。

チャレンジクラス表彰

チャレンジクラスは鎌野組のリタイヤを受けて、各SSを好タイムで走った早津克則/吉田祐平組が初優勝を飾り、2位には前回悔しいリタイヤを期した平石/清島組が入った。また若干19歳のドライバー高木啓一郎が3位につけたのも光っていた。

オープンクラス表彰 オープンクラス表彰 オープンクラス表彰
優勝〜3位 4位〜6位 7位〜10位

オープンクラス表彰

オープンクラスでは、Rd.3でミスコースより入賞を逸した岩波敏樹/楯岩和絵組が初優勝!2・3位には斉藤/遠山組・鷲尾/赤木組が入りベテラン健在ぶりをアピールした。

オープンクラス表彰 オープンクラス表彰
優勝〜3位 4位〜6位
SECTOR
アルゼ株式会社
BPルブリカンツ株式会社
株式会社ブリヂストン
カヤバ工業株式会社
住電ブレーキ・エス・アンド・イー株式会社
中発販売株式会社
C-ONE MOTORSPORT
株式会社ゼンリン
トヨタ自動車株式会社
トヨタテクノクラフト株式会社・TRD