今年はヴィッツRSでステップアップ！

（2009年4月25日 公開）

TAKE GOOD Vitz （クラス1）
Driver：　小嵜治男さん（滋賀県出身／京都府在住）
Co-Driver：　小嵜和女さん（神奈川県出身／京都府在住）
所属クラブ：　VICTORY COMPASS OF KYOTO (COMPASS)

ラリー歴20年の小嵜夫婦は、ヴィッツチャレンジにおいても古株のコンビだ。６年間SCP10クラスで参戦し、2008年シーズンにはついにクラス3シリーズ3位に。そして今シーズンからはステップアップとしてヴィッツRSでクラス1に参戦している。

TRDヴィッツチャレンジをはじめたきっかけ

2002年のはじめ、「ヴィッツのワンメイクラリーが始まる」と聞き、ヴィッツチャレンジの説明会に参加しました。
当時は近畿の地区戦に出ていましたが、ヴィッツチャレンジがシリーズとして開催されること、京都で開催されることなどから、思い切ってローンを組んで新車のヴィッツを購入したことを覚えています。

初参戦は、2002年の京都ラウンドでした。
当日は、全日本ラリーとの併催だったので、大勢の観客の前を走るという、普通では体験できないことを体験することができました。

初めてSCP10に乗ったときは、1000ccという非力さにただただ驚きましたね。コドラに「全開！！」と言われて「これでもアクセルべた踏みや！」「嘘やろ？！」「ホンマや！」「こらあかんわ！(笑)」なんて言いながら走ってましたから（笑）。　でも、何年もやっているうちに非力なクルマを速く走らせる方法がわかってきたんです。

これからの目標

６年間乗ったSCP10から、今年はNCP91を購入し、クラス1にステップアップしました。 いくつになっても勝ちたいと思って走ってますが、シリーズに参加するようになって、各地のおいしいものを食べるのが目標になってきたかな？
とりあえず、今年は1500ccのヴィッツRSで、できるだけ上位を目指してシーズン終わりころには表彰台に乗りたいですね。

メンテナンスはどうしていますか？

いつもお世話になっているショップ「TAKE GOOD」にお願いしています。 そのほか、細かいところは自分でやってます。 車をいじるのも楽しみの一つです。

未来のヴィッツチャレンジャーへ

ヴィッツチャレンジは、基本的に、みんなが同じ車で改造範囲も狭いことから、本当に初めての人から全日本のトップクラスまで同じ土俵で戦える唯一のラリーではないかと思います。本当に腕だけの勝負です。 そして、なぜか上位争いをしていても、地区戦のようなプレッシャーはあまり感じません。よい意味での大人のマナーやルールがきちんと自助努力で守られているような気がします。

また、ヴィッツチャレンジは安全面にも大変注力しており、安心してラリーができますが、自動車競技でスピードを競う以上、100％安全とは言えません。 ある程度の覚悟は必要ですが、要は、無理をしないこと。怖いと思ったらアクセルを緩めることが安全に繋がります。

車の維持費は、思っていたよりかかりません。
他のラリーに出ていたころは、毎戦タイヤを買ったり、車両の整備や参加するための費用も相当かさみ、家計も苦しい状態でしたが、ヴィッツチャレンジに出るようになってからは、交通費、宿泊費を加えても夫婦二人で余裕をもって続けられてます。 ヴィッツは丈夫な車なので、壊しさえしなければ、大きな費用はかかりません。

ラリーそのものに興味があり、将来、全日本やWRCを目指している人が始めるのには適したラリーで、注目度も高く、将来性のある人がいないか見る人は見ているので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、年に数回のドライブ旅行と割り切って楽しむというスタイルでヴィッツチャレンジをするのもいいと思います。 普通、夫婦や家族、恋人や友人でもそうたびたび旅行に行くものではありませんが、ヴィッツチャレンジを追っていけば、必然的に年5回〜6回は旅行に行けるんですよ！（笑）
車が好きで、夫婦や恋人同士、親子、友人同士でドライブに行きたいと思う方は、是非参加してみてください。 きっと、楽しい2日間になると思いますよ！